2009年10月22日木曜日

モーターショー しぼむ「東京」

今朝の朝日新聞HPで東京モーターショウに関する記事が掲載されていました。言わんとする点は、「隣の中国に比べて質素になった感が否めない東京モーターショウ」ということらしい。
まあ確かに出展社数が前回より133社へって113社であること、特に海外企業が3社しか出展しない点、さらに上海ショーでは1500社!が出展した事をみれば、その感がある事も否定は出来ない。
ただ、少々自己否定的過ぎる印象もあるので、少し見方を変えて前向きに捕らえてみたい。

1.入場者数が案外大きく、イベントとしてはそれほど成績は悪くない
昨年のパリが16日間で143万人だったのには及ばないが、デトロイト(1月)、ジュネーブ(3月)がそれぞれ11,12日間で65万人程度だったことを考えると、東京の13日間で前回143万人、今回が100万人目標、というのは結構健闘しているのではないか?ショーの成否を来場者数で計るなら、東京はそう悪くない成績を収めていると思うが。

2.海外メーカーの力が入らない理由は、国産メーカーの強さゆえ
記事にもあったが、外車の国内販売比率がわずか7.4%。一方米国では33.4%、ドイツでは35.1%とのこと。つまり国産メーカーが強すぎて力を注ぎにくいという解釈が出来る。事実、製品価格、アフターサービス、信頼性などを考えると、外国車メーカーが相応に反省すべき点は多々あると思われ、そうした会社側の努力不足を棚に上げて、「海外メーカー出展数が少ない=魅力の無い市場」と片付けてしまうのはどうか。

3.そもそもモーターショウの位置づけを考え直す時期ではないか?
確かに、一種の「見世物」としてこのイベントを取り上げると、この記事が言うように「まあちょっとさびしいよね」という論調は理解出来る。だが、消費者も業界関係者も現在はウェブ・雑誌で海外ショーの展示内容なども事前に入手出来るし、必要な情報はいつでも手に入れるだろう。似たような内容のイベントを世界中でやっていたら、出展者も来場者も期待出来ないのは事の道理。それに早く気づき対策をする契機となったという意味では、長い眼でみればそれほど悪くないのでは。

モーターショー しぼむ「東京」
http://www.asahi.com/car/news/TKY200910210557.html

外車メーカー、販促イベントに力 存在感低下さける狙い
http://www.asahi.com/car/news/TKY200910160533.html

東京モーターショー wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%BC#.E5.85.A5.E5.A0.B4.E8.80.85.E6.95.B0

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